職場の人間環境や、仕事のあり方で悩んでいる貴方へ
前にも書いたと思いますが。
私は8年ほど前に、とある外資系生命保険会社で営業をしていました。
保険会社の営業は、いわゆる「フルコミッション」の完全な成果主義でした。
つまり保険を販売して、その営業成績によって毎月の収入が決まるのです。
そんな雇用条件は入社前に理解はしていたものの、いざ仕事をしていくと、少しばかりの「価値観の差」を感じてしまいました。
うちの会社で収入を得るためには、高額な保険料のする介護終身保険を販売しないと、難しいようになっていました。
「日本社の保険はイマイチですよ。更新する仕組みで高い保険料になるし」
とセールストークをして、見直しを勧め、その見直し商品にこの介護終身保険を入れる。
そうしないと、なかなか収入が上がらないのです。
私を採用してくれたトップセールスレディは、この介護終身保険や、他社よりも保険料が高い医療保険を巧みに組み合わせて、高額な報酬を得ていました。
で、いわば弟子のわたしにもその実践を迫りました。
悩みました。葛藤の毎日でした。
ユーザー側に立つことと、自分の営業成績
その立ち位置に悩み、グラついていた私は、そんな商品を扱わない会社に転職しようとして、とある他の生命保険会社を受けましたが、不採用になりました。
その会社は今現在に生保会社で働いている人を採用しないとのことでした。
その会社から帰る際に、支社長さんから言われたひと言が胸に突き刺さりました。
「あなたが仕事の環境が変わらないかなあ、と希望するなら、その職場の環境が変わって欲しいと思うかもしれない。しかし、それはなかなかむつかしい。なぜなら、人は簡単には変われないから。だから、心から今の環境を変えたいならば、あなたがそこから出なくてはいけない」
そのコトバにハッとした私は、その半年後にファイナンシャルプランナー資格を取得し、その保険会社を辞めて、独立しました。
今でも時々、ライフプラン相談を受けた際に、職場の愚痴をお聞きすることがあります。
だいたいは軽く受け流しますが、これはいかん!と感じるケースには、この話をします。
「仕事の環境が、あなたの人生を左右する」のは事実ですが、それを変えるのもまたあなた次第でもあります。
上司が話をわかってくれない
仕事環境に悩んでいる
という方には、自分の「在りたい姿」を強くイメージして欲しいと思います。